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スタジオ改修.2015その.8
- 2015/03/22(Sun) -
 さて、今週はもう一つのミキサーのメンテナンンス。
IMGP2007.jpg
これは以前から使っていたもの『英国製サウンドトラック32ch』
メンテナンスと言っても先週やっていた『英国製マイダス』とは違い
本当に簡単。この簡単な回路が音の良い秘密かな。
モジュールでまとまった『マイダス』とこんなにサイズが違う。
IMGP1995.jpg
腰にも優しい。ありがたい機械。
その中のフェーダー(ボリューム可変機。言い方が古いか?)
に日本製『アルプス電気』の製品が入っている。
IMGP2012.jpg
これ操作感が素晴らしく良い。さすが、日本製。
この機械もともと録音にも使われていたものだ。
これを使ってから10年。
あと、10年持つかな。

もう一つのメンテナンスは、懸案事項の『電源トランスの唸り』。
IMGP1960.jpg
色々やってみたが、これは本体のトランスから発生している。
メーカーにも聞いてみたが、地域によっては発生しないと言う。
田舎は特に唸るらしい。
ここは、よく考えたら山の中。
唸りまくって当然か?
どうも釈然としない。
箱にも閉じ込めてみたが、効果は絶大だが、発熱が多く危険と判断
没に。この箱、遮音、防音、保温効果抜群。何に使おうか?
IMGP1914.jpg
結局、別部屋に移動。
この作業に1週間もかかってしまった。
実りが多い様な少ない様な改修作業。

『これで良い音楽が出来ないはずがない!!』
と、言ってみる。
これが終わると最後の配線作業。
4月中旬にはおわらせたい。


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スタジオ改修.2015その.7
- 2015/03/12(Thu) -
スタジオ改修も後半の山場。

山場と言う割に盛り上がらない地味な作業。
でかいミキサーのメンテナンスだ。
これは音の入り口になるので、きちんとやっておかなくてはならない。
しかし、この卓解体した事がないのでどうなることやら。
IMGP1944.jpg

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この作業何せ時間がかかる。
40chもあるので、1ch1時間でも40時間。
1時間で終わる訳がない。
3倍はかかるので計120時間(5日間)。
寝ないでやる訳がないから、ほぼ10日間の作業。
IMGP1971.jpg
このミキサーは2005年に製作されたもの。
当然、中古なのでメンテナンスは欠かせない。
これは、イギリスのマイダス製レジェンド3000。
マイダス製は音が良い事で有名。この型番も既に生産終了。
マイダスも一部の機種をのぞきデジタルになってしまった。

この卓は40ch、AUXが12系統もある。と言うことは12倍大変と言うことだ。
これをまず解体する。
解体マニュアルなどはないので、注意しながらぶっつけ本番。
最近のミキサーは基盤結線で出来ている。
コンピュータと同じ考え方だ。
基本アナログだがデジタル。いわゆるデジアナ・ハイブリットだ。
それを解体し、よごれ、埃、ごみをきれいに除去して行く。
開けると結構な埃が。これは普通程度。
IMGP1982.jpg

IMGP1986.jpg
この作業特別な才能はいらないが、とにかく根気が必要だ。
ひたすら、汚れ落とし。
しかし、この基盤よく作られている。
なにかパーツの配置が芸術的に見えてくる。
このミキサーはこの3種類のパーツで出来ている。
IMGP1988.jpg

IMGP1991.jpg
昨日からしんしんと雪が降っている。
この分では少し積もりそうだ。

3月中旬、ここはまだまだ冬だ。
今週中にはこの作業終わらせたい。
IMGP2002.jpg
解けた道も冬に逆戻り。
さて、明日もシコシコやろうか。
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スタジオ改修.2015その.6
- 2015/03/04(Wed) -
 スタジオ改修も終盤。
先週は延々、機器の騒音対策。
その最も気になるのがこれ。
IMGP1906.jpg

これは電源トランス。
大型の機器ミキサー等を接続する強力な200V専用のもの。
音は素晴らしく良い。良いが唸りが・・・・。
トランスにつきものは機械自体が唸ると言われる。確かに唸る。
500Khzくらいの所で絶えず唸っている。
これがすごく気になる。
音楽を流すと気にならないが、止めると気になる事このうえない。

そこで、色々考えた結果この特別の箱入りとなった。
小部屋も考えたが、改修後密閉した部屋はここにはない。
IMGP1914.jpg

結果は効果絶大!
この箱、ただの箱ではない。遮音の為3重構造にした優れもの(当然自作)。
秘密の箱入りとなった。この解決になんと3日もかかってしまった。

もう一つの懸案はミキサーのパワーサプライの騒音
こちらは原因がはっきりしている。
内部を冷やす、ファンが原因だ。
IMGP1915.jpg

こちらは内部を掃除してファン2個を交換。
音はするがさほど気にならないレベルに。
う〜ん、でももう少し何とかしたい。
コンピュータのように温度による制御が出来ると良いのだが、
もう少し要研究だ。

プラス先週は修理ばかり。
この古いオープンを使いたい。
しばらく回していないから、どうなっているか分からない。
これはパナソニックの名器、改修を機に復活してやりたい。
昔の機械は何んともいえない哀愁と愛着がある。
IMGP1925.jpg

何か電気屋さんか音楽屋さんか分からなくなって来た。
『全ては音楽を作る為のもの。勘違いしてはいけない!。』

と、自分に言い聞かせる!・・・・・。

次回に続く。




















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