2018年のはじめに「孤高の画家、熊谷守一」をおもう。
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- 2018/01/02(Tue) -
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2018年のはじめに思うことを書いてみたい。
このところ何とも体調がすぐれない。 そのせいもあり籠ることが多くなる。 籠るっていると世の中の動きよりも一人の世界で 考えることが多くなる。 そんな中ずっと気にかかっている人間がいる。 『熊谷守一』不世出の孤高の画家だ。 ![]() 彼ほどこの世離れした創作を行った人間は他に知らない。 大上段に芸術を語るわけでもなく、芸術仲間と会を作るわけでもなく、 いつもの仲間とも言える、妻と猫の3人で飄々と暮らし、静かに創作し、 97歳で息を引き取った。 社会的名声も地位もお金も全く無縁の97年間。 彼の言葉がある。 『景色をみているでせう。そうすると、それが裸体になって 見えるのです。つまり景色を見ていて、裸体が描けるんです。 同じやうにまた裸体を見ていて、景色が描けるのです』 守一95歳の境地である。 こんな自由な境地を持ちたい。 今日も下界と天上を行き来している。 ![]() |
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