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『Spirit of Asia/アジアの香り』各曲制作ノートNo.5  『Byakuya』
- 2018/08/30(Thu) -
New Mind Jazzの第5曲目。邦題は『極北の大地』

この曲を作っている時、ずっとあったイメージが極北の
シベリアの地に現れるという『オーロラ』。

極寒の地の夜にたなびくオーロラの群れ。
その中を一筋の光のように現れる天上の声。
オーロラの祭典の始まりを告げる、低音のメロディー。
祭典は激しさをまし、オーロラのDANCEへと。
オーロラの祭典はクライマックスまで達し、
ドーンコーラス(暁のコーラス)と共に天上に
帰るオーロラ。

後半部分でバックに流れるドーンコーラス(暁のコーラス)
は、地球の磁気圏と太陽風の相互作用により生じる自然現象。
朝の鳥のさえずりにも似ていることから付いたもの。

SOAジャケットカード32

『Byakuya』




 
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『ある天才の仕事』
- 2018/08/27(Mon) -
ある天才がいる。
鬼才とも奇才呼ばれている。

彼は油絵、イラスト、書画、線画、郷土史研究と
様々な方面に足跡を残した。
その中でも異彩を放っているのが、この『古事記』だ。

8mm台の消しゴムから文字を掘り出し、日本最古の
歴史書『古事記』を作ったものだ。
作った文字数1500個、製作年数6年。

一つ一つ、色文字にして綺麗に印を押す。
そのどの一枚も異様なオーラが伝わってくる。
誰にも真似のできない世界だ
彼の名は『岩田道夫』という。
古事記01

古事記1

古事記2

古事記5

古事記6





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『Spirit of Asia/アジアの香り』各曲制作ノートNo.4  『Bunzubison』
- 2018/08/27(Mon) -
New Mind Jazzの第4曲目。邦題は『ズビンダンス』をアップする。

今回の創作は4つ文明と1つの文化を念頭にして作曲している。
この曲は『環太平洋文化』のカテゴリーである。

制作中、一つの言葉がでてくる。「ブンズビスン」。
ブンズビスン〜ブンズビスン〜ブンズビスンブンズビと。
これで、3.3.5拍子のリズムが出来上がる。
この言葉が頭から離れなくなり出来上がった曲だ。

メロディーは笛で歌わせる。木管アンサンブルと笛の集合体である。
アドリブ部分はウードとVOICE。今回数曲にVOICEを使った。
声には様々な声があるが、今回の声は艶があり少し妖艶な声。

悠久のメロディーを感じさせる前半、スーフィーの色彩が濃い中盤
そして後半のアイヌの口歌『ウポポ』ぼリズムに乗り曲が進む。
アイヌの軽快な掛け声は沖縄、琉球に共通するもの。
環太平洋から大きなアジアを包む音楽がある予感がする。
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『ズビンダンス』
SOAジャケットカード32







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『Spirit of Asia/アジアの香り』各曲制作ノートNo.3 『Oriental Chorale』
- 2018/08/25(Sat) -
  『Spirit of Asia』の第3曲目『Oriental Chorale』
邦題は国境の町。国境の町とはインド周辺ではなく、北インドの北方、チベットあたり。

シンプルなメロディーをコラールのように繰り返しインドの打楽器タブラ、
ガダムのリズムで歌わせる。幻影のように遠くで和太鼓の音がする。

今回の創作全編に共通しているが、ジャズ、ポピュラーで使われる
ドラムではない新しいリズムを模索している。
ドラムセットの新しい可能性と言っても良いと思う。

1900年初頭には打楽器としてバラバラであった、大太鼓、
小太鼓、大小のシンバルを組み合わせて一つにしたのが
ドラムである。この楽器の最も画期的なところは小さなシンバルを
2つ合わせたハイハットの考案である。
このハイハットが生まれたことにより、一人の人間がパターンを
刻むことによりリズムを作る現代のポピュラーパターンが
出来上がったのである。

SOAジャケットカード32

『Oriental Chorale』





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『Spirit of Asia/アジアの香り』各曲制作ノートNo.2 『Move Around』
- 2018/08/23(Thu) -
 『Spirit of Asia』の第2曲目『Move Around』
この曲は中央アジアからハンガリーにかけて文化を作った
ロマ(ジプシー)をテーマに作った曲。ロマ(ジプシー)は北部インドを原郷とする少数民族。
ヨーロッパを中心に世界各地に散在。かつては〈流浪の民〉として知られる。

このことから邦題を『流浪の民』と付けた。
中東、中央アジアで使用される打楽器『タール』のリズムに乗り
中央アジアで使われるネイがメロディーが奏でる。
アルバム全体、ギターの使用は限られ、中央アジア発祥の楽器
ウードが多用される。

ウードは東方では琵琶となり、西方ではリュートとなる。
もっとも古い歴史を持つ擦弦楽器である。この曲ではトルキッシュウード、
アラブウードが2台ずつ使用される。

3拍子のリズムに乗り複雑なユニゾンをウード、ヴァイオリンが奏で
疾走するようなメロディの後、全パートのユニゾンで曲を終える。

SOAジャケットカード32
『Move Around』






 






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『Spirit of Asia/アジアの香り』各曲制作ノートNo.1 『Prologue-Vision』
- 2018/08/22(Wed) -
『Spirit of Asia』の第1曲目『Prologue-Vision』
この曲は、2013年『WIND OF ASIA』の為のプロローグの為に
作られた。 今回、『Spirit of Asia』を制作するにあたり
各部を手直しし、アルバムの冒頭に入れることとした。

冒頭アイヌの主流楽器「ムックリ」が聞こえる。
設定の場面は森だが、この効果音は奄美大島の自然収録音。
この曲の主テーマは「アイヌと琉球の出会い」。
二つの出会いがそれを暗示している。

今回のアルバムではコントラバスは使用されず、フレットレスベース
で主題が奏でられる。バックではオーボエが悠久のメロディーを
奏でる。ベースが風となりアイヌの森からアジアに向かい吹き始める風。
アジア・ユーラシア大陸への旅の始まりである。

SOAジャケットカード32
『Prologue-Vision』




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New Mind Jazz 『Spirit of Asia/アジアの香り』 音楽ノート
- 2018/08/22(Wed) -
*音楽ノート*
 Spirit of Asia( アジアの香り ) は舞踊組曲として作曲しました。舞踊とは踊りを意味するが、もっと根源的な世界を
貫いているリズム、メロディーを見つけたいという思いで作ったものである。
曲は 9 曲からなり、様々な風土の民族楽器 が使用され曲が出来 上がっている。制作する過程で楽器の分類が 4 つの
文明と文化に関係していることに気付き、5 つのカテゴリーを設け制作した。その流れはまさしくアフリカを発祥
とする人類の起源と重なる。人間が世界に広がるに つれて出来上がっていったアフロ・ユー ラシアの文化と文明。
その中には当然、音楽、楽器も含まれている。
現代は世界が繋がり合うグローバルな時代であると同時に、それぞれの国が簡単に分断してしまう危うい時代とも言える。
それぞれの国にはそれぞれの民族とその風土に根ざした音楽文化 がある。現代は国の風土を超えた交流を目指した動きも
数多く見られるが、今後さらなる風土を超えた創作、作品作りが益々必要となるであろう。                  
佐々木義生(作編曲家)
『文明・文化カテゴリー』

1. 環太平洋文化 ( 北方アイヌ、琉球、ギリヤーク )

2. 中国文明 ( 中国、北ロシア、中央アジア )

3. インダス文明 ( インド周辺、インダス流域 )

4. メソポタミア文明 ( 中東、中近東、トルコ、ギリシャ )
5. エジプト文明 ( エジプト、サハラ、ナイル、西アフリカ )
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New Mind Jazz 『Spirit of Asia/アジアの香り』 アルバム全体編
- 2018/08/22(Wed) -
New Mind Jazz『Spirit of Asia/アジアの香り』がようやく日の目を見た。
2006年から構想し、作曲に8か月かかっただろうか。
アジア各地に散らばるリズムとメロディーの中に眠る音楽の底辺を流れる
共通のものを探求した試みである。
曲目、詳細は音楽ノートへどうぞ。
アジアの香り音楽ノートへ

SOAジャケットカード32

『Prologue-Vision』


『Move Around』


『Oriental Chorale』


『Bunzubison』


『Byakuya』


『Asia no Kaori』


『Beyond the Horizon』


『Wind of Aicient』


『INORI』








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New Mind Jazz『BUNZUBISON』
- 2018/08/21(Tue) -
New Mind Jazzの曲『BUNZUBISON』をアップする。
アイヌの音楽、イスラムスーフィ、アフリカの要素が渾然一体と
なった音楽だ。
悠久のメロディーを感じさせる前半、スーフィーの色彩が濃い中盤
そして後半のアイヌの口歌『ウポポ』。
環太平洋から大きなアジアを包む音楽がある予感がする。

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作る最中、ブンズビスンの言葉が離れずタイトルになった曲。







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mind jazzの風景/優雅な花『サギソウ』
- 2018/08/13(Mon) -
とある人から教えてもらった花『サギソウ』。
サギソウ
何とまあ優雅な光景の花でしょうか。
世の中にこんな優雅な花があるのは驚きです。

いつも仕事場のスタジオの周りを散策し、目を凝らしているが
これほどのものになかなか出会わない。
自然の驚異をいつも思う。
人間も自然の驚異。
だが、本当に驚異に値することをしているか?
この花を見ると考えさせられる。


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mind jazzの風景/ある植物(オオウバユリ)の生態。
- 2018/08/12(Sun) -
毎年ある植物をずっと眺めている。オオウバユリ(ja.wikipedia.org/wiki/オオウバユリ
ユリ科ウバユリ属の多年草だ。
この植物は種子から開花まで7年かかるという不思議な植物。

ここの仕事場でも今年は特に多く開花した。
以下の写真は一連の光景だ。

種から成長し蕾の状態。
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開花の前。
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開花。
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蕾に戻る。
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枯れて胞子を散乱。
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この植物はアイヌ民族の保存料としても有名で、開花前の
根を切り取り乾燥させ粉状にして、デンプンの代わりに
するのである。冬季間のアイヌの人たちの希少な食料という。

この植物を見れるのもここに定住して35年来同じ視点から
光景を見ているからに他ならない。
それにしても不思議な植物だ。
昨年、今年と見れたから、次は2025年だろうか。

創作中のアジアンジャズも終盤完パケに向けて作業中。
久しぶりのアナログ卓。心が安らぐが・・暑い!
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早く来てくれ!秋。





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