山(スタジオ)から便り。
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- 2018/12/31(Mon) -
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明日への希望
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- 2018/12/20(Thu) -
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明日への希望という言葉がある。
古来、人は明日に願いをかけて生きてきた。 黄昏迫る夕暮れ時、昼間の喧騒が落ち着き 大気が落ち着きをとりもどす。 ![]() そのずっと昔の夕暮れ時、冷気が満ち溢れ 大地の香りを感じる。 胸いっぱいに吸うと懐かしい気持ちで一杯に。 いつも夕暮れ時になるとその気持ちが蘇る。 そういう時、曲が生まれる。 |
アジア一帯にあるスロートシンギング(喉歌)
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- 2018/12/18(Tue) -
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いろいろ調べていると、樺太、北海道アイヌの中にも
イヌイットと同じ喉歌がある。『レクッカラ』という。 音声と映像を探したがまだ見つかっていない。 資料では最後の口伝者は1973年になくなっているらしい。 アイヌのものはイヌイット微妙に違い、一人が声を送り 一人がそれを変調するというもの。 いわゆる二人ムックリだ。 映像はイヌイットの喉歌とモンゴルの喉歌(ホーミー) の共演。 |
古代オホーツク人の末裔ギリヤーク。
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- 2018/12/17(Mon) -
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ギリヤーク(ニブフ)は樺太中部以北及び対岸のアムール川下流域に
住むモンゴロイド系の少数民族。 樺太地域には大きくギリヤーク、ウィルタ、アイヌの先住民族がいる。 どの民族も独自の文化と言語を持っているが、共通している風習も多い。 特に北海道のアイヌとの風習は非常ににているところが多い。 ![]() 私自身、音楽をやるので芸能、音楽のことを調べるが、ギリヤークの 独自の楽器オーストラリアのデジュリデュウと同じ起源持つヘリュートイオンカ、 中国の胡弓の起源のようなトンクルなどは興味深い。 この民族では、丸太を叩き楽器にする風習がある。 これは遠くアフリカでも同じようにあり、複雑なリズムを 数人で一本の丸太を叩き見事な演奏をする。 下記の映像にはトンクルの映像も出てくるが、胡弓とも 馬頭琴とも違う演奏法は目をみはる。 このギリヤークもロシアの民族同化政策により多くの文化 風習を失ったが、現代では少しずつ風習が見直されつつある。 一度文化を失ってしまうと、なかなか復活は難しい。 ギリヤークの映像を見ながら、今、民族、風習の大切さを思っている。 |
イヌイット(エスキモー)の喉歌
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- 2018/12/16(Sun) -
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オホーツク海の最東端に当たる地域にエスキモー(イヌイット)
と呼ばれる民族がいる。 彼らが奏でる音楽は独特で『スロートシンギング(喉歌)』 と呼ばれる。必ず2人が向かい合い複雑なリズムを輪唱する。 これと似たものにモンゴルのホーミー(喉歌)がある。 これもエスキモーの喉歌に非常に近いものだ。 ロシアアムール川から樺太を通り、オホーツク海からカムチャッカ半島 を通り北米エスキモーまで文化の道があるのではないか。 |
空をながめて歩く
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- 2018/12/14(Fri) -
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今年は雪が少なく楽だなあ・・と、思いながら空を見上げる。
今日は快晴。雲も見当たらない。 ![]() 春から楽しませてくれた、オオウバユリも1年を終わり枯れて 雪をかぶっている。 この植物は種から開花するまで7年 かかる不思議な植物だ。 ![]() この地では12月から3月まで雪一面となる。 年中籠っているが、これからますます思索の日々となる。 引き続き行っている、『続・アジアンジャズ』の創作も まだ道半ばだ。 ロシア北端からオホーツク、カムチャッカ半島から北米 までまたがるオホーツク文化。 非常に興味深いが全体が見えるまで時間がかかりそうだ。 ![]() 年の瀬を控え、今日も新しい音と音源の研究。 『古くて新しいもの。新しくても変わらずあるもの』 を求めている。 |
Mind Jazz Music『STEP TO ASIA-東方の彼方へ』
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- 2018/12/11(Tue) -
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2004年発表。
アジアをテーマに創作に取り組み始めた2004年頃の 作品6曲をまとめたもの。 ![]() ◼音楽ノート 1曲目『STEP TO ASIA」は、シルクロードを旅した後書いた曲。 途中現地録音の民族音楽が奏でられる。 2曲目『ENRAI』POPマインドジャズと称するアップテンポの曲。 3曲目『SIKA SULIN』は、ウルグアイ、カンドンベのリズムの発想から 書いたもの。曲中、カンドンベの巨匠ウーゴ・ファトルーソ の演奏がある。 4曲目コントラバスをフィーチャーした山水経から発想した曲。 5曲目雅楽の楽器を多く取り入れた曲『天空』。 6曲目『KAMUI』は、アイヌの口歌『ウポポ』から發想したもの。 曲中はアイヌの『鶴の舞』が聞かれる。 Mind Jazz Music『STEP TO ASIA』 1. STEP TO ASIA/プロローグ〜ダンス/9.41' 2. ENRAI /5.50' 3. SUKA SULIN /9.13' 4. MIZUMAI /8.46' 5. TENKUU.2 9.44' 6. KAMUI /9.40' |
Mind Jazz Music『悠久』
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- 2018/12/11(Tue) -
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1993年発表。
もともと『梵鐘とシンセサイザーの出会い』という企画 から発想した曲を7曲にまとめたもの。 曲目、詳細は音楽ノートへどうぞ。 悠久では日本古来の梵鐘が聞こえる。 悠久音楽ノートへ ![]() Mind Jazz Music『悠久』 1. プロローグ / 2.16' 2.春霖 / 10.03' 3.朝もや / 3.41' 4.夢の中へ / 9.52' 5.久遠 / 10.33' 6.古歌 / 4.37' 7.悠久 /10.01' |
MindJazzスタジオNewプラグイン徒然
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- 2018/12/10(Mon) -
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現代の音楽制作はハードウェアを使った制作から
プラグインソフトを使った制作全盛である。 ここのスタジオでも2013年あたりからであろうか。 全面的にハードディスクレコーディングとプラグインを 使った制作に切り替わった。 ![]() スタジオ内にはハードウェアのシンセサイザー、アナログプラグインも 多くあるが電源を入れる機会も少なくなってきた。 そのアナログの代表はミキシングコンソールである。 ![]() これも現在はプラグインで自動的に動かすスタイルに 変わりつつある。 プラグインの利点はなんといっても 1.場所を取らない。 2.ノイズがない。 3.低価格 この3つで、まさに仮想空間の中で音楽制作をしているわけだ。 そもそも音楽自体、手で触れることのできない仮想空間の産物。 それが今、理想に近い形になったとも言える。 その理想の音源が以下のもの。 ![]() ◼︎DX7 ![]() ◼︎Moogモジュールシンセサイザー ![]() ◼︎ブックラシンセサイザー これらはビンテージシンセサイザーをプラグイン音源にしたものだ。 このシリーズには21種類もの70.80年代活躍した名器と言われる シンセサイザーが入っている。 どれも本当に良くできている。 数台は実機を持っているが、電源をしばらく入れなくなった ものばかりだ。 しかし、そこが難しいところで、手触りの感のない音楽に 私自身手触り感を求めている。 そうするとどうしても、手動が大半のアナログに帰結する。 が、時代はそう動いていない。 そこが難しいところだ。 ここの葛藤はこれからしばらく続くだろう。 |
ある日の夕暮れに思う
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- 2018/12/09(Sun) -
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今日は12月9日、季節は師走に入った。
今年を総括するにはまだ早いが、来年のことをボ〜ッと 考えている。 今年はアジアをテーマにした『Spirit of Asiaアジアの香り』 を制作する年で暮れそうだ。 この作った曲は、ライブで演奏することも目的としている。 アジアの様々な楽器に触発されて作ったが、一時の観光気分とは違う。 あくまで、ここの風土から触発されたものが、アジアの素材とつながり 出来上がったものだ ![]() 来年はこの地に来て36年の月日が流れる。 40年も近い。 風土に根付くと言いながら35年が過ぎた。 次回の創作は、『古代のオホーツク文化』に目を向ける。 オホーツクの地も時代の移り変わりに関わらず、土地に根ざす 人がいる。風土がある。歴史がある。 ![]() |
今も生きるニブフ(ギリヤーク)の伝統
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- 2018/12/09(Sun) -
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古代のオホーツク民族を調べる時、必ずウィルタ、ニブフ
アイヌの名前が出てくる。場所は樺太。現在はロシアサハリン州という。 ここの小さな島に少なくとも5つの少数民族が共栄している。 それぞれが独自の言語を持ち、風習、文化を持っている。 特にニブフ(ギリヤーク)はモンゴル、北ロシアの文化を多く取り入れ ている。現在は古代からの芸能文化を伝えるものは非常に少ないが、 残るものはカムチャッカ半島から北アメリカエスキモーの風習と 非常に近いのも目をみはる。 |
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