今年も早、7月中旬真夏である。
と言いたいが、その割には気温の低い日が続いている。
暑いのがダメな自分は夏が本当に苦手。
が、しかしここの仕事場今年は涼しい。

機械を相手の毎日の創作。
目が疲れるのでカメラを持ち目の体操に出かける。
大きな空と鬱蒼とした緑、微細な植物、外は自然の生命力に
溢れている。『眼』がさめる。
旺盛な植物の生命、それを見るにつけ自分の生命力の足りなさを思う。


続編の『アジアンジャズ』第2弾の製作も7ヶ月目に入った。
今回は時間がかかっている。かけているのではない。
一つの音を考え始めると、どうも最近迷路に入る。
そういう時の慰めはアニメの巨匠ノルシュタインは
30年かけて作品を作っているという。
ジャズ作曲家の巨匠サミーネスティコはああでもない
コオでもないとやりながら1曲3ヶ月はかけるという。
あの日本の作曲家團伊玖磨先生などは、1日1小節しか
書けないという日もあるという。
消費の為の音楽でないということはそういうことかと思う。

日がな1日自由に生きているわけではないが、
最近特に音の意味を考える。
考えられるようになった、とも言える。
日々残り少なくなる月日を見ながら、早く片ずけて
次に行きたいが一つに拘るから益々時間がかかる。
やっていることが深まっているということにする。
空を眺めると良い陽光が見られるのもありがたいこの風土。

今日も目の前を月日がゆっくりと流れていく。