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7.和製ジャズ温故知新2019/ナンシー梅木
- 2019/03/08(Fri) -
終戦後、怒濤のように米国から入ってくるジャズの動きにつれて
戦後初のモダンジャズコンボ「飯山茂雄&ゲイシックステット」が
結成される。終戦から翌年の1946年のことである。
飯山バンド
メンバーはフランシス・キーコ(Pf)、角田 孝(Gt)、レイモンド・コンテ(Cl)
飯山茂雄(Dr)。

フランシス・キーコ(Pf)、レイモンド・コンテ(Cl)はフィリピン出身のミュージシャンで
センスの良い演奏は日本のジャズ界に大きな影響を与えている。
角田 孝はいち早くモダンギターを身につけた名手、飯山茂雄はジーンクルーパ
スタイルからモダンドラムスタイルをいち早く叩いたドラマーである。

その他、最初のビ・パップ・バンドの一つと言われる「松本伸とイチバン・オクテット」
(後に秋吉敏子も参加)や「長尾正士のビーバップ・エース」が編成されたのも
昭和23年(1948年)のことである。

この時代星の数のように多くのグループとミュージシャン、歌手が登場するが、その中で
あまり聞かない名前にナンシー梅木(本名/梅木 美代志)がいる。
ナンシー 
ジャズヴォーカルで女優でもあった彼女は、40年代中から50年代日本と米国をまたにかけて
活躍する。アニタ・オデイ似の声で歌うハスキーボイスはなかなか秀逸である。

特に女優として日本人として初めて1957年ハリウッド映画「サヨナラ」で
アカデミー賞助演女優賞を受けている。 今で言う、国際派女優の走りである。
なお、この年の助演男優賞にはやはり日本人の早川雪洲(『戦場にかける橋』)がノミネート
されている。

そのように世界を股にかけて活躍をした彼女もまた、戦争の影響を大きく受けた一人で、
晩年はミズーリ州オーザックで静かに亡くなっている。




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