8.和製ジャズ温故知新2019/ジャズとGHQ
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- 2019/03/09(Sat) -
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戦後から2年後の1947年、GHQ終戦連絡中央事務局の要請で
『日本ミュージシャンズ・ユニオン』が結成される。 この年ジャズ雑誌『スイングジャーナル』が創刊される。(2010年廃刊) ![]() これは言ってみればバンドの格付け審査で、審査はGHQスペシャル・サービス の立会いで、特別調達庁から委嘱された紙恭輔、渡辺弘、ディック・ミネ、南里文雄らが行なう。 現在の渡辺プロダクションを始めとする戦後の芸能プロダクションの専属タレントの報酬制度は 、この格付け審査を踏襲したものである。 また、この時期非公式に日米親善を目的として、多くのダンスパーティーが開かれる。 このパーティーには、アメリカ側から占領政策の中枢を占める高官が、日本側からは皇族、 政財界の実力者が顔を揃える。 この政策のメッセンジャーをつとめたのが『渡辺 弘と スターダスターズ』をはじめとするジャズメンたちである。 戦後占領軍の力で発展しようとしたジャズバンドは、その代償として占領政策の忠実な メッセンジャーを務めることになるのである。 このことが、後にアメリカナイズの風潮として日本の上流階級を腐蝕し、庶民階級にも 外国崇拝舶来ブームの風潮を拡げていく。 その影響は日本社会に長く尾をひき、戦後の音楽芸能の世界にその後も深く広く根を張る ことになる。 ■STARDUSTERS - SWING FANTASY ■演奏:渡辺弘&スターダスターズ ■編曲:黛敏郎 |
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