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13.和製ジャズ温故知新2019/時代の寵児.白木秀雄
- 2019/03/24(Sun) -
50年代の日本のジャズを語る上で、必ず出てくる人物に「白木秀雄」がいる。
白木1
1933年生まれ。本名「柏倉秀康」。高校でハーモニカバンドに在籍する白木は
後に東京芸大打楽器科に入学する。この年の打楽器科入学は2名。
同期に指揮者の岩城宏之がいる。

芸大在学中からブルーコーツなどの人気ビックバンドの他「レイモンド・コンデ&
ゲイ・セプテット」、「河辺公一とゴールデン・チャリオティアーズ」
小野満とフォアブラザーズ」、「与田輝雄とシックス・レモンズ」等の人気バンドを渡り歩き
1957年「白木秀雄クインテット」を結成する。
メンバーは、松本英彦、福原彰、世良譲、栗田八郎とこれまた当時の
モダンジャズの寵児ばかりを集めたバンドだった。
白木2
(写真は日野皓正が加入した1965年当時のもの)

時代はビバップからハードバップに移行する時期である。
この時期海の向こうではファンキージャズと称する、
「アートブレーキー&ジャズメッセンジャーズ」が流行する時期である。 
いち早くその流れを汲んだ白木秀雄は時代を代表するドラマーとなっていく。

そのような時代の寵児を集めたバンドは言うまでもなく次世代のミュージシャンを
多く育てる。
トランペット/福原彰、小俣尚也、仲野彰、日野皓正
テナーサックス/宮沢昭、松本英彦、村岡建、稲垣次郎
ピアノ/八城一夫、世良譲、大野雄二
ベース/栗田八郎、稲葉国光などが在籍した。
彼らは後の日本のジャズシーンを作っていく中心となるメンバーばかりである。
そんな時代の寵児も1972年39歳で人生の幕を閉じる。




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