16.和製ジャズ温故知新2019/銀巴里セッション
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- 2019/03/31(Sun) -
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終戦の色が少しずつ薄くなる1963年、「銀巴里セッション」が開かれる。
主催は「新世紀音楽研究所」。 何とも固いすごい名前である。 日本のジャズのスタートをきったのが1954年「モカンボセッション」 とすれば、この1963年「銀巴里セッション」は日本のジャズそのもの を創作し始めた記念碑的セッションと言える。 ![]() ギタリスト高柳昌行、ベースの金井英人を中心に、日野皓正、菊池雅章 富樫雅彦、稲葉国光、山下洋輔、中牟礼貞則ら日本の将来をになう若手が 集結、セッションをする。 ![]() このセッションは「銀巴里セッション1963」として録音に残る。 それぞれのメンバーが個性を発揮し、自己のグループを 後年結成することになるが、この時最も存在を示したのが、高柳昌行 である。そんな彼も1991年58歳で病死する。 ![]() この時期、現代音楽の場も草月アートセンターを中心に武満徹、 八木正生、三保敬太郎、黛敏郎を中心にクラシックの新しい動きを 模索するためジャズとの接点を探るべく「草月ミュージックイン」 として活動をおこなう。 ![]() 特に作曲家として世界に名高い武満徹は、デュークエリントンの サウンドを研究し、後の自分のサウンド「タケミツトーン」を 作り上げる。 こうしてジャズ、現代音楽、美術、評論のジャンルを巻き込みながら 日本独自の音楽を作り上げようとする流れが生まれるのである。 |
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