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40周年マインド・ジャズコンサート2023ファイナル』その.5
- 2023/08/03(Thu) -
最後の出演メンバーはアイヌヴォイスユニット『KAMIASHI(神脚)』。
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このアイヌヴォイスユニットはアイヌの系譜を受け継ぐ間見宮家直系の7代目に当たる。
間宮といえば教科書でお馴染みの間宮林蔵である。間宮林蔵はアイヌではない。
その直系の3姉妹で作られたユニット。
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当然、生まれた時からアイヌの風習、伝統を見て育っている。
今、アイヌはどういうふうに伝承していくかという、岐路にあるらしい。
昔、長老から若者へと伝承されていたものが、長老がほとんどいなくなり伝承のシステムが
壊れてしまったのである。アイヌは今から1600年前の弥生時代に現れたとされる。
正確には樺太(サハリン)から南下してきたニブフ(ロシア北端に住む先住民族)が
オホーツク地域に居住、時を経て徐々にアイヌ民族になったというもの。
アイヌの自然観はとにかくアニミズムの言葉に集約される。
自然物全てに神が宿るというアニミズムの考えは、自分の音楽作りのベースともなっている。
伝承を受け継いできたアイヌの未来はどうなっていくのだろう。
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口伝伝承を身につけているアイヌと最先端のテクノロジーの出会いは、
アイヌにとって新しい場面を切り開いてくれるものと信じ、今回のコンサートに参加してもらった。







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『40周年マインド・ジャズコンサート2023ファイナル』その.4
- 2023/08/03(Thu) -
 『40周年マインド・ジャズコンサート2023ファイナル』その.4
その.4はフルート、サックス&ギターセクション。
自分の作る音楽には木管楽器、特にフルートを非常に多用する。
ピッコロ、フルート、アルト・バスフルートと録音では使用する。
今回の2人のプレーヤーはいずれもマルチにできるサックスプレーヤーだ。
近藤
『近藤和彦』数々のコンボ、名ビックバンドでプレイしてきたプレーヤー。
近年は特にジャズ演奏に傾倒していると聞く。
藤田
もう一人『藤田明夫』、彼もキャリアが長い。実は、彼とは中高校の同級生。
この年齢まで現役で音楽を続けるとは思はなかったが、何かしみじみと込み上げるものがある。
この2名に共通するところは、演奏ジャンルの幅がとにかく広いことだろう。
私の作るマインドジャズ(アジアンジャズ)は、民族音楽を多く取り入れているので、
とにかく管楽器の細かい表現が多い。それをどう表現してくれるか。楽しみである。
宮野
ギターの『宮野弘紀』は何と言っても、デビューが鮮烈だ。
あのマイルス・デイヴィスのプロデューサー、テオ・マセロに見出されてのデビュー。
それから一貫してアコースティックギターにこだわり、独自の奏法を開発するなど、
他のギタリストとは全く違う孤高の道を歩んでいる、私のフェバリットギターの一人。
折原アー写アコギ
もう一人ギター『折原寿一』。あのランディーブレッカーと共演するなど多分、
北海道で一番うまいギターリストだろう。プレイジャンルの幅も本当に広い。
この2名のギターでマインドジャズの場面でどういうサウンドを奏でてくれるか今からワクワクしている。
さて、これで13名。その.5、最後はアイヌヴォイスのメンバーだ。



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『40周年マインド・ジャズコンサート2023ファイナル』その.3
- 2023/08/02(Wed) -
今日から8月!今日も暑そうだ。夏はほんとテンションが下がる。
早く寒くならないかな・・。何て言うと農家の方に怒られる。
と、ぼやきはともかく今回は、その.3。ピアノ&ベースセクション。
今回はのコンサートでは2名のピアニストをお願いしている。
その2名だが全く個性、演奏スタイルが違う。
ウーゴ2
ウーゴ・ファトルーソは南米ウルグアイ出身、ウルグアイのスーパースターとして名高い彼は、
今年80歳を迎えた。豪快な音から作りだすリリカルなメロディーセンスは私のお気に入りだ。
特に、近年の私の作品『アジアンジャズ』には、強いピアノ音が絶対必要なのだ。
パネ2
もう一人、フェビアン・レザ・パネは30年来の付き合いになろうか。
一貫してピアノの美を追求してきた人間である。
彼独特の静寂な湖面に石を落とした時、広がる美しい波紋。
それを表現できるピアニストは日本では彼しかいないだろう。
コモブチ2
そして、ベースはコモブチ・キイチロウ。彼とも付き合いが随分長い。
タイトなロックからラテン、ウッドベースでのジャズ演奏までしっかりボトムを支える。
近年は渡辺貞夫との共演が多いみたいだが、ナベサダとの共演で私のお気に入りは
マルセロ木村参加のラテン演奏を行なっているもの。
昔からナベサダはラテンを取り上げているが、コモブチ・キイチロウが入ったものは、南国の風が吹いてくる。
と、書いてこの街(旭川)にはラテンの匂いはまるでないが、今回演奏する曲でもラテンタッチの曲が数曲ある。
実はラテン、キューバンルンバが好きなのである、自分は。その.4に続く。



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『40周年マインド・ジャズコンサート2023ファイナル』その.2
- 2023/08/01(Tue) -

その.2はドラム、パーカッションパート。
今回のドラムは山木秀夫。説明はいらないと思うが寺尾聰の「ルビーの指輪」のドラム。
山木2
これでも分からない人もいるかも・・。
村上ポンタ秀一が亡くなったので、今は名実ともに日本でNo.1のドラマーだろう。
1980年代から活躍し、村上ポンタ、青山純と共に日本のポピュラー音楽史に残るドラマーだろう。
超売れっ子の山木秀夫だが、ジャズマンスイン旭川をやっている時、2回ほどオファーをしたが、
スケジュールが合わなくて断念。今回もツアースケジュールが入っていたが、
40周年ファイナルということで、特別にあけてくれた、感謝感謝である。

パーカッションは長年交流のあるヤヒロ・トモヒロ。
八尋2
旭川へも何回も色々なゲストで来ているので、知っている人も多いはず。
ほんとは今回もう一人パーカッションの巨匠ジョバンニ・イダルゴニを考えていたが、
スケジュールがどうしても合わなく断念。ヤヒロはこの数年、
目が覚めたように自分の活動の為に自己バンドを作り音楽に専念している。
若い時は自由奔放さが売りだったが、彼も、もう還暦も過ぎ目指す音楽がはっきりしたのだと思う。
超強力なドラム&パーカッションセクション、これまたワクワクする。次回は、ピアノ&ベースセクション。
 


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